法律の小規模法律専門病院

弁護士の業務は、サービス業であって、一般的業種に例えれば、いわばクリーニング業です。
私達は人間関係や権利関係に付着した汚れを、いかに①確実に②迅速に③廉価に落とすか、という課題に挑戦しています。
しかし同時に、弁護士は単なるサービス業であってはなりません。その視座の根底には近代市民法的原理があります。それは①権力に確執を醸す心と ②社会主義、基本的人権の尊重です。①と②は表裏の関係にあります。
方法論的には、弁護士は常に証拠の相対性を弁える必要があります。私達は原告の代理人にもなれば、被告の代理人にもなります。茶筒は上からみれば丸でもあるし、横からみれば四角です。私達はそれが円筒形であることを承知しなければなりません。
文字本来の意味からすれば、弁護士は「士(さむらい)」であるべきです。しかし、これは志の問題であって、大変に難しい課題です。日々精進して、そうなれるように心がけたいと思います。